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役に立つ年寄り

私は、役に立つ年寄りになれるだろうか。

若者が何か不安に思った時に、
「意見を聞いてみようか。」などと思ってくれるような。

あるいは、
一緒に居てくれるだけで安心でき、
何もキツイことなど言わずいつも黙って見ている。

押しつけがましくなく、説教がましくなく、
なにか飄々としていてマイペースで、

余計なことを言わず黙々と手を抜かずに働き、
しかめっ面などあまり見たことがないような。

そして、
イザという時に、黙ってさっと手を差し伸べてくれるような。

少しは役に立つ年寄りになることができるだろうか。
(人によって好きな「年寄り」像には、幾つかのパターンや好みがあるとは思うが、、。)

それとも、
ただ年上だというだけで、
経験が多少あるかも知れないというだけで、

年下と見るやいきなりタメ口で話しかけ、
やたら分かったような顔つきでいることも多く、

特に気が利いているわけでもなく、
どこか苦労人であるかのような口ぶりで、

いつもほとんど上目線でものを言い、
得体の知れない自信を持ってる、

年をくっただけの年寄りになるのだろうか。
(これは、私が好きになれない年寄り像である。)



人は、年を取ってから急に、
周りから頼りにされるわけではない。

素敵な年上の人というのは、
若い頃から少しずつ人間的な成長を重ねていって、

結果、
人格が磨かれて自ずと人徳が身につき、

それが良い雰囲気となって、
他人からアドバイスを求められるなんてことに繋がるに違いないのだ。

その意味で、
「40を過ぎたら自分の顏には責任を持て。」という言葉には、ある程度の真実はあるのかもしれない。

長く生きれば生きただけ出会うトラブルや苦悩も多くなり、
悩む度に必要な知恵や忍耐を痛感させられるもので、

叶わぬ願いや届かぬ夢に現実の虚しさや無力さをかみしめ、
ゆっくりと時間をかけて忍耐強く、思慮深く、賢明さを増していくのだろう。

そういう過程を経て、
人はやがて「役に立つ年寄り」となっていく訳で、

その日その日を、
その場その場を、
さほどの自覚や思慮も無く、

行き当たりばったりの運任せに生きてきただけの者には、
何を相談してもそれほどたしになる答えなどは返ってこないのが常である。

だが、
単純に「苦労」さえすれば、
自然に心に叡智や人格が積み上がるというものでもなく、

役に立つ年寄りになるためにはそれなりの手立てがあって、

「心に描く理想の人物像」というか、
自分をどうデザインするか。」という、
一人一人にその人なりの美学が必要となるようなのだ。

自分にとって、
敬愛し、憧れ、信頼できる人物像とはどの様なものであるか。

爽やかで、嫌味のない、清々しい、
誠実で、軽やかで、おおらかな人柄。

そうしたなりたいと望む思い描く理想の姿がなければ、
到底そこへと近づいてはいけない気がするのである。



いつの頃からか私は、
「人間は、年と共に精神的に成長し、
豊かな人間性を獲得していかなければならない存在だ。」と規定していた。

そのために日夜、
こざかしく、知ったかぶりで、

こずるく、狭量で、

不寛容で、不親切で、

不作法で、面倒くさがりで、

ぞんざいで、意地汚く、

欲張りで、我がままで、

目立ちたがりで、いい格好しいな自分を、

恥ずかしく思い、たしなめ、
戒め、叱咤し、是正しながら、

少しでもましな人間にならなければならないと、
思い続けてきた。

そうしたプレッシャーがいつもかかっていて、
心の中で「理想とする人物像」を、
少しづつ訂正を重ねて磨き上げては追い求めてきた。

そうやって常に彼とのギャップを意識することで、
日々を過ごすしてきた気がするのだ。

逆に、日々、自分の人間性に思い悩む事なく、

言いたいことを言い散らかし、
ただ快適に気分良く過ごすことだけに執着して、

小賢しく他人を出し抜く技にますます磨きをかけ、
長いものには巻かれることが知恵だと言い張り、

厚かましい小狡さを「歳の功」だと強弁しながら、
不確かな武勇伝を披露する機会をいつも待っている、

そんな惨めな年寄りにだけはけしてなるまいと心に決めていた。

私の言ってることは、きれいごとに過ぎるだろうか。

これを全ての人に求てはいけないのかもしれない。

しかし、
長く生きたなりの甲斐ある人物になりたいという思いは依然として強く、
そう願ってきた事は事実なのだ。

しかし、考えてみると、
これは年寄りだけの問題ではないのかもしれない。

年寄りだろうが若者だろうが、
心に理想とする憧れの人格像を秘めていなければ、
人は伸びてはいけない気がするのだ。
(生まれつき優れた人間性が備わっているという稀な人は別である。)

だから、
心に惚れ惚れするような理想的な人物が訪れて住み着いてくれたなら、
彼は我々の心の成長をきっと導いてくれることだろう。

それは、実は恵まれた試練で、
ひどく幸運な事なのかもしれないのだ。

特に誰かに頼りにされる予定があるわけではないが、
年をとっても少しも役に立つ年寄になれないのなら、

早死にした方が社会のタメだとさえ本気で思っているくらいである。

今、あなたの心の中には、
素敵な人物像が住み着いているだろうか。

もし、
その人物の要求がひどく厳しいと感じたとしても、

それはそれだけあなたを格段に素敵な人にしてくれようとしているのだと考えて、

精一杯頑張るしかないのである。

人の生き方は様々で良いのかもしれないが、

少しは頼りになる、
役に立つ年寄りになりたいと思い続けて、
私は生きていたいのだった。


次回もよろしくお願いいたします。<(_ _)>

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